「システム開発を依頼する際の請負契約とは？」
「請負契約にはどんな注意点があるの？」
システム開発を外部へ依頼する際の請負契約の内容や、注意点について気になる方は多いでしょう。
そこでこの記事では、システム開発を請負契約で依頼する際のメリット・デメリットについて紹介しながら依頼の仕方、注意点について解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
システム開発の請負契約とは
発注者側が受注者側に対して、「このようなシステムをいつまでに幾らで開発してください」と依頼し、受注者側は「依頼された内容でシステム開発を行います」と請け負う契約を指します。
請負契約があることで、定められた期日までに指定したシステムが開発・納品され、報酬が開発会社にきちんと支払われる。ということが約束されるのです。
したがってシステム開発における請負契約は、発注側・受注側の双方にとって不利益が生じないために重要な役割を持つと言えます。
請負契約で開発依頼をするメリット
請負契約で開発依頼をすると得られる以下2つのメリットについてみていきましょう。
- ・自社内の開発費用を節約できる
- ・求めるシステムを開発してもらえる
それぞれについて詳しく解説していきます。
自社内の開発費用を節約できる
自社内よりも高い開発スキルが求められる場合には、新たなシステム開発に多くの時間がかかってしまいます。多くの時間がかかれば人件費や開発コストが高くついてしまうことも。
また、時間や開発コストはかけたが思うようなシステムが得られない可能性もあります。
しかし、請負契約で依頼することで優れたエンジニアに低コストでシステム開発してもらえるのです。
求めるシステムを開発してもらえる
高い開発スキルを要するシステム開発の場合には、自社内で制作するのにも限界があります。しかし、請負契約でシステム開発を依頼すれば、複雑な仕様のシステムでも開発してもらえるのです。
請負契約で開発依頼をするデメリット
システム開発には魅力的なメリットが存在する一方で、デメリットも存在します。ここでは以下2つのデメリットについて確認していきましょう。
- ・自社のエンジニアが育たない
- ・情報漏洩のリスクがある
それぞれのデメリットを事前に把握し、対策を講じたり依頼するかの判断をしたりする参考にしてみてください。
自社のエンジニアが育たない
複雑なシステム開発を依頼すると当然ですが、自社内のエンジニアのスキルは伸びません。
時間やコストに余裕がある場合には、あえて自社のエンジニアのスキルアップを目的に自社内で開発をしてみるのも良いでしょう。
情報漏洩のリスクがある
システム開発を依頼する際には、外部に社内の重要情報を少なからず提供しなくてはいけないこともあるでしょう。その際、意図せず情報が外部へと流出してしまう可能性もゼロではありません。
情報漏洩によるトラブルを防ぐためにも、依頼時には「機密保持契約書」を締結するようにしましょう。
請負契約を依頼する方法
システム開発を請負契約で依頼するには、契約書の取り交わしが必要になります。ここでは、契約書に記載するべき内容について簡単に紹介していきます。
請負契約書に記載するべき内容は以下の通りです。
今回ご紹介した内容は、あくまでも一例であり発注する業界や業務によっても変わることを覚えておきましょう。
一から請負契約書を作成することは大変なため、法律事務所などで公開されている契約書の雛形を活用することもおすすめです。
システム開発を請負契約で依頼する際の注意点
請負契約は定められた期日までに求めるシステムを納品すること、納品後にはきちんと開発者へ報酬を支払うことを契約するものです。
しかし、契約が有効となるのは書面で契約を交わした時だけになります。口頭のみや簡単なメモ程度では法的効力を持った契約にはならないので注意しましょう。
請負契約書で確実に法的効力を発揮させたい場合には、法律事務所などが公開しているテンプレートを仕様したり、法律に詳しい方を仲介させたりすることをおすすめします。
まとめ
今回は、システム開発を請負契約で依頼する方法やメリット・デメリット、注意点について紹介してきました。
請負契約は、発注者側・受注者側の双方に不利益が生じないよう交わす重要な契約になります。
請負契約でシステム開発を依頼することで自社内での労力や開発コストが節約できたり、複雑なシステムの開発が可能となります。一方で、自社のエンジニアが育たなかったり、情報漏洩のリスクがあったりするというデメリットも存在します。
そして、請負契約を結ぶ際には法的効力を発揮する正しい方法で契約書を交わすようにしましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、安心して請負契約でシステム開発を依頼してみてください。
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