『MEO対策とは?』SEOとの違いや、対策のメリット・デメリット
こんにちは。
株式会社クラウドシード、Webマーケティング部です。
スマートフォンやタブレットが普及した今、モバイル端末を利用することで下調べすることなく目的地に訪問できるようになりました。「どこを通るのが最短か」「付近にどんな飲食店があるのか」を、その場で検索する機会も増えましたよね。
その際、検索ボックスにキーワードを入力すると、たとえマップアプリを開いていなくても、Googleマップ上に付近の検索対象となる実店舗が表示されるかと思います。実はこれ、グーグルマップに企業情報を登録することで、どんな企業でも表示させることが可能になるのです。
この、周辺付近から検索する機能はMEOといいます。このMEO二効率よく表示されるように対策を行う事で、より表示されやすくなったり、より訪問の機会のある顧客を効率よく呼び込んだりできるようになるのです。
そこで、本記事では、MEOやMEO対策が何を指しているのか・何を行う事かを詳しく掘り下げていきます。SEOとの違い、MEO対策を行う事のメリット・デメリットについても紹介させていただきますね。
目次
MEO対策とは?
MEOを英語に直すと、「Map Engine Optimization」となります。日本語に直すと、「マップエンジン最適化」となります。
MEO対策とは、具体的には検索を行ったユーザーがGoogleマップ上で目的地を探す際、自社の店舗を優先的に表示させるようにする取り組みのことで、いわばWeb集客の手段の一つです。
MEOを活用した集客でメリットを得られるのは、実店舗を中心にビジネスを行っている方々となります。うまく活用することで、消費者が「行きたい」「買いたい」「食べたい」などと思ったタイミングに、検索を通じて店舗への訪問を促すことができるため、消費行動に直結させられるからです。
実際に、周辺情報の検索数は2011年から34倍以上に増加しており、モバイル端末による周辺情報の検索数は今後も伸びていくと予想されています。
マップエンジンとは?
例えば、「大阪 区役所」と検索したユーザーに対して、対象のエリア範囲内の施設情報が検索画面のトップに一覧形式で表示されます。これが、マップエンジンが表示している検索結果です。
MEOとSEOの違いは?
MEO(マップエンジン最適化)とよく似た言葉に、SEO(検索エンジン最適化)というものがあります。
MEOとSEOは、名前の通りマップ検索における上位化と自然検索における上位化という点で大きく異なります。
MEOは「Googleマイビジネスに登録された企業や店舗を上位表示させる事」、SEOは「場所や地域を問わず、検索したワードに対するWebサイトを上位表示させる事」という違いがあるのです。
MEOの特徴
MEOの特徴として、「同じキーワードで検索を行っても、検索地域や場所によって結果が変わる」という事があげられます。
例えば、同じ「近くの図書館」というキーワードで検索を行ったとしても、大阪で検索した場合と北海道で検索した場合では、検索結果に出てくる店舗が変わります。これは、Googleマイビジネス内の情報や検索ユーザーの位置情報などの情報をもとに検索結果が表示されているためです。
このようなMEOのアルゴリズムを利用すると、「店舗が集客したいエリアのユーザーが自店舗に関連するキーワード検索を行った際に、検索結果に自店舗を表示させてアプローチする」という事ができます。
実店舗を中心にサービスを行っているビジネスであれば、エリアや業種を選ばずにすべての店舗がMEO対策の対象となります。商材や業種によって向き・不向きが発生しづらく、実店舗を持つすべての業種で取り入れる事が可能です。
これらは、MEO対策ならではの特徴といえます。
費用面での違い
Googleマップの検索結果に表示させるために活用するのは、「Googleマイビジネス」というサービスです。これは、無料で利用する事ができるため、運用スキルさえ得ればコストを一切かけることなく対策を行う事ができます。
業者に対策を依頼するにしても、SEOは数十万円の月額費用が発生しますが、MEOは高くても~5万円/月から依頼できる事がほとんどです。
そのため、運用のコストがSEO対策よりもかからないという点も、MEO対策の特徴といえます。
効果が出るまでの時間の違い
SEO対策は、検索エンジンに評価されて効果が出るまでに数カ月以上の中長期を必要とします。評価されるための質の高いコンテンツ制作が必要となるため、運用のコストもかかります。
しかし、MEO対策は1週間程度で効果が表れることが多く、対策のために行うコンテンツ投稿はブログ作成よりもSNS投稿の感覚に近い為、SEO対策程運用のコストを必要としません。
早期に効果の高い集客効果を得られやすい点でも、SEO対策とは違いがあります。
MEO対策を行うメリット・デメリット
MEOとSEOの違いを解説させていただきましたが、「SEOのほうが手間や費用がかかる分、効果が大きいだろう」と考えた方もいるのではないでしょうか?
そんな方のためにも、MEO対策を行うメリットについて解説させていただきますね。
MEO対策を行うメリット
SEOよりも、Googleマップの検索結果は優先表示される
MEOの検索結果(=Googleマップの検索結果)は、SEOの検索結果よりも優先的に表示されます。
実際に見ていただけた方がわかりやすいかと思うので、大阪付近の美容院を調べた際の検索結果をそのまま表示させていただきます。
- 赤枠:MEOの検索結果(=Googleマップ)
- 青枠:SEOの検索結果(=自然検索結果)
このように、Googleマップ開かずに検索を行ったとしても、Googleマップの検索結果が組み込まれて表示されます。
これは、グーグルが検索キーワードを読み取った際に、ユーザーが周辺の店舗情報を求めていると判断し、検索ワードでマップ検索をした際の結果を上位3位まで表示したものです。
このGoogleマップの検索結果の表示枠は、SEO対策で操作できる自然検索結果よりも上位に表示されていますよね。そのため、検索ユーザーが最初に目にする場所はGoogleマップの検索結果です。
ユーザーは自然検索結果の1位を一番クリックするといわれており、マップ検索で表示された場合、それ以上のクリックを期待できると考える事ができます。
訪問の見込みが高いユーザーを狙える
「地域名+業種やサービス」といったキーワードで検索を行うユーザーは、これからその地域でそのサービスや業種の店舗に訪問する事を検討しているユーザーであると考える事ができます。つまり、そのサービスを受けることは決めていて、店舗を探している状態です。
そんな中、Googleマップの検索結果で上位を取る事が出来ていれば、訪問の可能性が高いユーザーから認識される事が出来、自店舗に訪問してもらえる確率を飛躍的に高める事ができます。
MEO対策を行う事で、来客見込みの高いユーザーに効果的にアプローチできるのです。
来店に必要な情報を、一回の検索で網羅できる
検索ユーザーが店舗を探す理由は「電話をかけたい」「経路を調べたい」「写真を見たい」「口コミを見たい」など、さまざまです。検討段階によっても変わっていきます。
しかし、MEO対策をしっかり行っていれば、検索画面上でこれらの情報をすべて集める事ができるのです。
具体的には、以下の情報がすべて表示されます。
- 地図
- 施設名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- 公式HP
- ルート情報
- 口コミ
- 写真
情報を見て、そのまま電話や経路を調べる事ができるため、詳細情報を何度も検索させる手間で離脱させる事なく来店に結び付けられるのです。
SEOに比べて競合が少ない
業種やサービスには、たいてい競合が存在します。自社の提供している業種やサービスで検索した際に、上位表示されているサイトのほとんどがまとめサイトやポータルサイト・競合他社だったという事はありませんか?
SEOは比較対象とされやすい周辺地域の店舗以外にも競合が多数存在しており、いわば世界中すべての同業他社なかから上位を狙っている状態とも言えます。そのため、上位表示をさせるまでにはかなりの労力とコストを必要とします。
しかし、MEOは純粋に検索ワードのターゲット内の店舗だけが競合になります。また、まだ対策に着手できている企業や個人が少ないため、比較的対策の成果を早期に出す事が可能となっています。
特に、地域密着型ビジネスの事業者にとってWeb集客は縁遠いものと認識されており、取り組み状況には今もまだばらつきがあります。
MEO対策を行うデメリット
今まで紹介してきたように、MEO対策はWeb集客のうえで非常に大きなメリットを持っています。しかし、その一方でデメリットがある事も理解しておくと安心ですよね。
よりリスクを回避しつつ成果につながるMEO対策を実施できるよう、デメリットにも注目してみましょう。
評価の低い口コミをもらう可能性がある
Googleマイビジネスに店舗情報を登録すると、Googleのサービスを利用しているユーザーから口コミをもらう事があります。MEO対策を行う上で、良質な口コミをもらう事はかなり重要ですが、ネガティブな口コミをもらう可能性も存在するのです。
しかし、ネガティブな口コミを恐れているだけでは、効果的なMEO対策にはつながりません。機能を利用して、日ごろから「口コミに丁寧に返信する」といった活動を行う事で他のユーザーに接客態度をアピールすることができ、イメージダウンを防ぐことができます。
また、MEO対策を進めていくうえで口コミ対策は不可欠です。よりいい評価を入れてもらえるようにさまざまな施策を行うため、結果的にポジティブな口コミは増えていきます。
業種やサービスによっては対策方法が限られる
MEO対策は、実店舗を中心とするビジネスには非常に向いています。その反面、Webサイトでの運営をメインとしている事業やサービス、口コミをもらいにくい業態の事業者は対策方法が限られ、あまり効果を受けられません。
事業のビジネスモデルによっては、MEO対策よりもSEO対策の優先順位が高い事も十分にあり得るのです。
しかし、販売店や飲食店・美容室をはじめ、クリニックや不動産会社・冠婚葬祭上など、実店舗を持つ事業形態であればどのようなサービスを提供していても、どんな業種でも、対策をおこなう事は可能です。一般的にMEO対策が不向きとされているのは実店舗を持たない事業形態にかぎられているので、対策を行うか否かは「実店舗を持っているかどうか」を判断基準にする事をオススメします。
最後に
MEO対策は、実店舗を持つビジネス程取り組む事のメリットが大きい施策です。
Googleマイビジネスは、今後より利用率が高まっていく事でしょう。これまでMEOを意識されていなかった方・MEOの利用をためらっていたという方は、ぜひこの機会にMEOに取り組んでみてください。
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