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OpenAI Dev Day 2023で発表されたChatGPTの新機能12選

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OpenAI Dev Day 2023で発表されたChatGPTの新機能12選

OpenAI Dev Day2023で発表されたChatGPTの新機能12選

ChatGPTは、世界中で非常に有名なAIチャットボットです。『ChatGPTについて教えて』などChatGPTへ質問を投げかけるとまるで人間のように対話形式で回答してくれます。また、『ChatGPTの概要に関する記事の構成案を作成して』など、命令をすることでそれに沿ったテキストの生成も可能です。

このように、利便性が高いChatGPTですが、日々進化を遂げていることをご存じでしょうか?例えば、GPT-4の登場で精度が大幅に改善されたり、テキストだけでなく画像を扱えたりするなど能力がパワーアップしています。

また、今回のOpenAI Dev Day 2023の発表により、さらにChatGPTが進化します。具体的にChatGPTがどのように変化するのか、どのような新機能が付け加えられるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回はOpenAI Dev Day 2023で発表されたChatGPTの新機能についてご紹介します。

目次

OpenAI Dev Day 2023とは?概要を詳しく解説

OpenAI Dev Day 2023とは?概要を詳しく解説

OpenAI Dev Day 2023とは、2023年11月6日にサンフランシスコで開催されたOpenAI社のカンファレンスです。カンファレンスは、大人数で行う正式な会議を意味します。

今回のOpenAIのカンファレンス『OpenAI Dev Day 2023』では、ChatGPTなどOpenAI社が提供するサービスの新しい発表が行われました。これにより、ChatGPTの新モデルの登場や新機能の追加が伝えられ今後ChatGPTは大きく変化することが予想されます。

GPT-4 Turboとは?

今回のOpenAIの発表でもっとも注目されたのが『GPT-4 Turbo』というChatGPTの新モデルです。このモデルの登場によりChatGPTに新機能が加えられ、さらに能力がアップすることになりました。

GPT-4 Turboとは、GPT-4を大幅に改善した新モデルのことです。基本的に、ChatGPTのAPIを使用して開発をする際、GPT-4もしくは従来のGPT-3.5 Turboを使用していました。しかし、GPT-4で開発を行う場合、料金が高くなってしまったり、速度が遅かったりしていました。そのため、開発者の負担は大きかったです。

しかし、今回のGPT-4 Turboの登場により料金が入力する場合$0.01、出力は$0.03に抑えられました。コンテキストウィンドウ8KのGPT-4は入力が$0.03、出力は$0.06なので、大幅にコストダウンしていることがわかります。

GPT-4 Turboとは?

また、今までのGPT-4よりも速度が改善され、扱えるコンテキストウィンドウも増加しました。これにより、さらにChatGPTの利便性が大幅にアップします。

OpenAI Dev Day 2023で発表されたGPT-4 Turboの新機能12選

OpenAI Dev Day 2023で発表されたGPT-4 Turboの新機能12選

次に、OpenAI Dev Day 2023で発表されたGPT-4 Turboの新機能についてご紹介します。この新機能が追加されることで、今までではできなかったことができるようになったり、精度が改善されたりするので、ぜひ参考にしてください。

新機能①マルチモーダル機能

1つ目の新機能は、マルチモーダル機能です。

マルチモーダル機能により画像の入力も受け付けられるようになりました。ChatGPTへ画像を送信すれば、ChatGPTがその画像から情報を読み取ってくれたり、画像内容を説明してくれたりします。基本的にChatGPTはテキストでプロンプトを作成するのが一般的でしたが、画像を扱えるようになることで、目が不自由な方の新たな支援なども期待することができるでしょう。

新機能②コンテキストウィンドウの拡張

2つ目の新機能は、コンテキストウィンドウの拡張です。

前述した通り、GPT-4 Turboの登場によりChatGPTが処理できるテキスト量が大幅に増加しています。実際に、GPT-4 Turboを使用すれば、約300ページを超えるテキストの処理が可能になります。

従来のバージョンに比べて処理できるテキストが大幅に増えたので、長文を小分けにしてプロンプトを送信する必要が少なくなります。また、数百ページの文字を数秒で読み取ることができるため、要約をしてもらうときなどに便利です。

新機能③関数の呼び出し及びJSONモードの強化

3つ目の新機能は、関数の呼び出しとJSONモードの強化です。

関数の呼び出し機能によって開発者はAPIやアプリケーション関数をAIモデルに統合することができます。これにより、AIが直接関数を呼び出して結果を出力することが可能です。また、Function Callingの精度が大幅に向上したことや複数関数の処理が検知できるようになったことなども注目されました。例えば、新機能によりChatGPTは二つの関数を実行するためのレスポンスを返すことができるようになったので、複数の指示に対して柔軟に対応できるようになっています。

新機能であるJSONモードの強化によりChatGPTからのJSON出力機能が向上しています。例えば、APIに対してresponse_formatを指定すると必ずJSON形式で出力することができるようになっています。

新機能④Text-to-speech

4つ目の新機能は、Text-to-speechです。

Text-to-speechは、テキストを読み上げることができる音声生成AIを意味します。これにより、テキストによる出力だけでなく、音声の出力が可能です。

音声は全部で6種類あり、男性の声が4種類、女性の声が2種類となっています。音声の出力はmp3によるアウトプットが標準です。音声は非常に自然な人間の音声となっており、機械が話しているようには思えない点が特徴になります。精度が高く、新機能であるText-to-speechの登場によりさらにChatGPTの使用の幅が広がるでしょう。

新機能⑤GPT-4のFine-tuningとRetrainingが可能

5つ目の新機能は、ChatGPTのGPT-4でFine-tuningとRetrainingができるようになったことです。Fine-tuningは微調整、Retrainingは再学習を意味します。

今までのChatGPTにおいて、Fine-tuningはGPT-3.5までが可能でした。しかし、限定的なユーザーのみ対象という制限はあるものの、ChatGPTのGPT-4でFine-tuningができるようになっています。また、ごく少数のユーザーに対してのみとなっていますがRetrainingもできるようになったことが公表されています。

これらの新機能は、特定の企業のニーズや業務に合わせて構築する際に使用されます。例えば、企業の独自のデータを使用してAIを訓練させて業界用語やその業界に精通したAIアシスタントを構築することが可能です。特定の業界のサービスを向上させたり、顧客満足度を高めたりすることができるので、非常に注目されている新機能となっています。

新機能⑥レートリミットの増加

6つ目の新機能は、レートリミットの増加です。

ChatGPTのGPT-4 Turboでは、1分あたりに処理できるトークン数が大幅に増加しています。これにより、開発者は大量のデータを迅速に処理することが可能です。実際に、ChatGPTを使った開発においてRateLimitErrorは頻繁に登場するエラーになります。今回の新機能であるレートリミットの増加により開発者はこのエラーに悩まされることが少なくなるので、大きなメリットであるといえるでしょう。

新機能⑦利用できるAPIの増加

7つ目の新機能は、利用できるAPIの増加です。

今回のOpenAIの発表により下記のAPIの利用ができるようになっています。

  • GPT-4 Turbo with vision
  • DALL·E 3
  • Text-to-speech

利用できるAPIの幅が広がるとプログラムから使える機能が増えるので非常に便利です。ちなみに、DALL-E3はOpenAIが開発した画像生成AIを意味します。ChatGPTを使用するときのように、テキストで生成して欲しい画像を指定すると、その要望に合った画像を出力してくれます。

また、Text-to-speechは前述した通り音声を生成してくれるAIのことです。

簡単にいえば、今回の新機能の発表で上記のAPIを利用できるようになったことで、プログラムから画像生成機能や音声出力を扱えるようになったといえます。

新機能⑧ファイルの読み込み機能の追加

8つ目の新機能は、ファイルの読み込み機能の追加です。

新機能の追加によりPDFファイルの読み込みができるようになっています。もちろん、読み込んだ内容はChatGPTに処理してもらうことも可能です。例えば、ChatGPTにPDFファイルを読み込んでもらい、その内容を要約してもらうこともこの新機能追加でできるようになっています。

新機能⑨Copyright Shieldの登場

9つ目の新機能は、Copyright Shieldです。

ChatGPTの新機能『Copyright Shield』は、著作権保護のための新機能です。ChatGPTはインターネットの情報や画像などを活用しています。元々、これらのテキストや画像には著作権があり、ChatGPTを利用するユーザーは、著作権侵害によって起こる法的リスクを抱えています。

しかし、今回のChatGPTの新機能であるCopyright Shieldによって著作権に対する対処が強化されました。これにより、ユーザーは法的リスクを軽減し、ChatGPTを利用してコンテンツ制作などができるので便利です。

新機能⑩新バージョンWhisper v3の登場

次の新機能は新バージョンWhisper v3の登場です。

Whisperは文字起こしAIを意味します。今回の新機能の追加の発表によりWhisper v3が登場し、モデル性能が大幅に改善されました。

新機能⑪Assistants APIの登場

今回のOpenAIの発表によりAssistants APIが追加されます。

Assistants APIは、Function CallingなどのTool群を事前登録して使用できるAI AgentのAPIのことです。テキストベースのユーザーの質問やリクエストに対して応答することができます。また、カスタマーサポート業務において顧客からの質問に対して自動で応答することができたり、ユーザーのアンケート内容を分析して自社製品の改善点を見つけたりすることが可能です。

Assistants APIはサーバー側でチャットのスレッド状態が保持されるという特徴を持ちます。また、渡されたデータはChatGPTによって学習されないため、安心して利用できます。

新機能⑫Consistency Decoderのオープンソース化

今回のOpenAI Dev Dayの発表によりConsistency Decoderがオープンソース化されることが決定しました。Consistency Decoderは、Stable Diffusionを改良するために作られたモデルのことです。従来のStable DiffusionのVAEデコーダーをConsistency Decoderに取り換えたものです。これにより、スピードアップなど品質が向上したことで知られています。ちなみに、Consistency DecoderはChatGPTのDALL-E 3でも使用されているデコーダーです。

Consistency Decoderがオープンソース化されたことによって、無料で誰でもプログラムの中で使用することが可能になりました。実際に使うこともできるので、興味がある方はGitHubをチェックしましょう。

GPT-3.5 Turboの改善も公表

GPT-3.5 Turboの改善も公表

今回のOpenAIの発表によりChatGPTに数多くの新機能が追加されました。新機能は主に新モデルであるGPT-4 Turboの登場によるものですが、実はOpenAI Dev Day 2023では従来バージョンであるChatGPTのGPT-3.5 Turboに関しても新機能が追加されたり、性能が改善されたりしています。

GPT-3.5 Turboは最新モデルよりも安価に利用できる点が特徴であり、そのGPT-3.5 Turboも改善されたことにメリットを感じる方も多いでしょう。ここでは、具体的にGPT-3.5 Turboにどのような新機能が追加されたのか、何が改善されたのかについて解説します。

16Kのコンテキストウィンドウの標準化

1つ目は、16Kのコンテキストウィンドウが標準化されたことです。

以前までChatGPTのGPT-3.5 Turboでは、4Kのコンテキストウィンドウが標準となっていました。しかし、今回の発表により16Kに拡張されています。これにより、安価なChatGPTのGPT-3.5 Turboでも情報量の多いテキストの処理が可能です。

形式指定の精度の改善

2つ目は、形式指定の精度の改善です。

ChatGPTのGPT-3.5 Turboでは、出力形式を指定することができますが、今回の発表により形式指定の精度が38%改善されました。これにより、CSVで出力してくださいというプロンプトを送信すれば、ユーザーのイメージに近い回答を得られるようになっています。

JSON形式による出力

3つ目は、JSON形式による出力が可能になったという点です。

APIに対してresponse_formatを指定すると必ずJSON形式で出力することができるChatGPTのGPT-3.5 Turboの新機能です。これにより、プログラムでデータを扱いやすくなったので、その点が大きなメリットといえるでしょう。

Parallel function callingが登場

4つ目は、Parallel function callingの登場です。

Parallel function callingは、ChatGPTのGPT-4.0 Turboでも利用でき、複数の関数処理を検知することができる新機能です。2つの関数を実行するためのレスポンスを返すことができるため、二つの命令に対して柔軟に対応できるようになります。

まとめ

今回は、OpenAI Dev Dayで発表されたChatGPTの新機能について詳しく解説しました。今回の発表でChatGPTの新モデルであるGPT-4 Turboの登場や安価なバージョンであるGPT-3.5 Turboの新機能追加及び改善も伝えられました。新機能が追加されたことで、ChatGPTが処理することができるテキスト量が増加したり、1秒間で処理できるスピードが向上したりしています。

また、ChatGPTのGPT-3.5 Turboも改善されたことで、今までと同様に安価でかつさらに性能がアップしたChatGPTの利用が可能になりました。このように、新機能が追加されたことで利便性が向上したので、この機会にAPIを利用して自社のシステムにChatGPTの機能を組み込んでみてはいかがでしょうか。

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