ChatGPTはプログラミングを勉強する際に役立つことで話題を集めています。ChatGPTは非常に広範囲なプログラミング言語に対応しており、主要言語はすべてカバーしているAIチャットボットです。例えば、PythonやJavaScript、Java、C#などを使用できます。
ChatGPTは、プログラミング言語に対応しているだけでなく、プログラミングの質問やコードのサポートも行っています。そのため、プログラミング学習に活用しやすいというわけです。
これからプログラミング言語を勉強しようとしている人の中には、ChatGPTを使ってどのように学習をすればいいのか、何に気を付けて使えばいいのか知っておきたいという方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回はChatGPTを使ったプログラミング学習方法やメリット、指示出しのコツ、注意点について詳しく解説します。
目次
ChatGPTを利用するためには何が必要?
ChatGPTは、OpenAI社が開発したAIチャットボットです。利用するためには、ChatGPTの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成する必要があります。アカウント作成はほんの数分で完了するため、まだアカウントを保有していないという方は、新規で作成してください。具体的な手順については、『ChatGPTとは?便利な使い方や使用上の注意点も解説』を参照してください。
また、以前まではWebアプリケーションから利用するのが一般的でした。しかし、アプリが公開されるようになったため、iPhoneなどからでも使用可能です。従来よりもデバイスの選択肢が増えたので、大幅に利便性が向上しています。
料金について
ChatGPTは、基本的に無料で利用可能です。
しかし、ChatGPTから返ってくるテキストのスピードが遅いと感じる方は、有料プランを検討しましょう。有料プランになるとピーク時でも通常アクセスで利用することができたり、より高速な応答レスポンスが実現されていたりします。また、新機能と機能改善の先行利用ができるため、さまざまなメリットを獲得することができます。
ChatGPTの有料プランは月額20ドルとなります。気になる方は、有料プランの詳細を公式ホームページからチェックしてみてください。
ChatGPTでプログラミングを勉強する5つのメリット
プログラミングの勉強にChatGPTを活用するメリットは大まかにわけて5つあります。実際にプログラミングの勉強にChatGPTを取り入れれば、学習環境が大きく変化しますので、ぜひ参考にしてください。
無料で利用できる
1つ目のメリットは、無料で利用できることです。
プログラミングを勉強するとき、参考書を用意したり、動画学習を取り入れたりする人もいますが、この中には有料で提供されているものもあります。一方、ChatGPTには前述した通り無料プランが提供されているため、費用が一切かかりません。そのため、無料で利用可能です。
また、無料で使えるのにもかかわらず、精度は非常に高くなっています。そのため、効率的に勉強を進めたいという方は、ChatGPTを活用するのがおすすめです。
わからないところを質問することができる
2つ目のメリットは、わからないことを質問することができる点です。
特に、プログラミング初心者が言語の勉強をするとわからないことに直面しやすいです。例えば、Javaにはオブジェクト指向という概念が登場しますが、非常に抽象的なため、理解しづらいと思われる方も少なくありません。また、C言語にもポインターという概念がありますが、この概念も理解しづらくなっています。
このようなわからないことに直面したときに、ChatGPTへ質問すればすぐに回答を得られます。プログラミングスクールの講師やメンターに質問するように、ChatGPTを利用できるため、わからないことを質問しやすい環境を構築することができるのです。
また、ChatGPTは質問者のプログラミングレベルに合わせて回答をしてくれます。例えば、オブジェクト指向に関して理解できない場合、「初心者にもわかるように教えてください」など、回答を与えるターゲットの知識レベルを指定することで、表現がわかりやすくなります。これにより、参考書を読むよりも理解を促進させることができるので、非常に便利です。
機能を実装してもらいそのソースコードを確認できる
3つ目のメリットは、機能を実装してもらえることです。
プログラミングの勉強は、参考書を読むことも重要ですが、実際にプログラムを書いてみることも非常に大切です。手を動かすことで、習得した知識をアウトプットすることができるので、記憶の定着率を上げることができます。しかし、初心者のときは、実装したい機能があったとしても自分の知識だけでそれを実現することが難しいです。例えば、Webサイトのリストを削除する機能を実装したいとき、JavaScriptでどのように実装すればいいのかわかりません。
しかし、ChatGPTを利用すれば、メッセージを日本語で送信するだけで、実現したい機能を実装してもらうことができます。例えば、『下記のコードにリスト削除のボタンを追加してください』というメッセージを送信すると、それが実装されているコードが返ってきます。そのソースコードを実行するとボタンが実装されており、それをクリックすることでリストの削除が可能です。
また、ChatGPTが実装したソースコードは、実際に閲覧することもできます。どのようなソースコードがリスト削除を実現しているのかを確認することができるので、プログラミングを勉強する際にその情報を活用しやすいです。
エラーの解決方法を教えてくれる
4つ目のメリットは、エラーの解決方法を教えてくれることです。
プログラミングを勉強するとき、ただ参考書を読むよりも実際にソースコードを打ち込んで勉強したほうが効率的なときがあります。そのため、手を動かしながら勉強を進めている人も少なくないでしょう。
しかし、実際にソースコードを打ち込んでデバッグを行うとエラーが表示されることがあります。また、実行したときに実行時エラーが発生し、どのように解決すればいいのかわからないという事態に陥った方も多いのではないでしょうか。
そのようなときに、ChatGPTを活用すればエラーの解決方法を教えてくれます。例えば、『下記のコードはエラーが発生していますが、解決策を提示してください』とメッセージを送信するとエラーが回避されたソースコードを提示してもらうことが可能です。
プログラミングを勉強するとき、エラーの解決に時間がかかっているとスムーズに勉強を進めることができません。しかし、ChatGPTを活用すれば短期間でエラーが解決されるので大きなメリットとなるでしょう。
ChatGPTの検索力を身に付けられる
5つ目のメリットは、ChatGPTの検索力を身に付けられることです。
ChatGPTからイメージ通りの回答を得るためには、適切な質問を投げかける必要があります。ChatGPTを使い始めたときは、なかなか思うような回答を得られないことも少なくありません。
しかし、ChatGPTを使い続けることで、適切な回答を得るための技術力が向上します。プログラミングの勉強だけでなく、ChatGPTは文字起こしや翻訳などさまざまなシーンで活用することができます。そのため、検索力を身に付けられれば、数多くの場面でその技術力を生かすことができるでしょう。
ChatGPTを使った具体的なプログラミング学習方法
ChatGPTを使ったプログラミング学習方法についてご紹介します。プログラミング学習でChatGPTを実際にどのように活用すればいいのかわかるので、ぜひ参考にしてください。
意味を尋ねる
ChatGPTはわからないことを教えてくれるため、用語を尋ねたり、疑問点を聞いたりすることができます。
意味を尋ねるときは、『〇〇を教えてください』と質問することで回答を得られます。例えば、『Javaの条件分岐について教えてください』と質問すると下記のような回答が返ってきます。
これらの情報は参考書としても使えるのでおすすめです。
サンプルソースコードを書いてもらう
ChatGPTを使えば、サンプルソースコードを書いてもらうことができます。例えば、『Pythonを使用してループ処理を書いてください』と指示すれば、サンプルコードを提示してもらうことが可能です。
構文を見るだけでなく、サンプルコードを確認することで、イメージがつきやすくなるのでおすすめです。
問題を出してもらう
ChatGPTに指示を出せば問題を作ってもらうことができます。
例えば、『Pythonを勉強しているが、自分の実力を知りたいので、知識レベルを評価するための問題を作成してほしいです』と質問すると、下記の画像のように問題を生成してくれます。
問題を解くことで、インプットした知識をアウトプットすることができるため、記憶の定着に役立ちます。また、自分の実力がどのぐらい身に付いたのかについても把握できるのでおすすめです。
欲しい回答が得られない?ChatGPTでプログラミングをする際の指示出しのコツ
プログラミングの勉強にChatGPTを活用していると、思うような回答を得られないことがあります。あらかじめChatGPTへ指示出しをする際のコツを知っておくとそのような事態を回避することができるので、ぜひ参考にしてください。
できるだけ質問を簡潔にする
1つ目のコツは、できるだけ質問をシンプルにすることです。
ChatGPTは非常に精度が高いため、複雑な質問を投げかけてもしっかりと回答を得られるケースは多いです。しかし、質問をよりシンプルにすることで、重要なポイントに焦点を当てることができるため、複雑な質問をするよりも適切な回答を得られやすくなります。
ChatGPTに質問をするときは、余計な情報をできるだけ省き、重要なポイントだけをメッセージの中に含めて送信するようにしましょう。
具体的な指示を出す
2つ目のコツは、可能な限り具体的な指示を出すことです。
ChatGPTに質問をするとき、曖昧な表現よりも具体的な指示を出すほうが期待する回答を得やすくなります。例えば、『Javaの通信について教えてください』と質問するよりも『JavaのSocket通信について教えてください』というように質問したほうが好ましいです。
プログラミング言語を指定する
3つ目のコツは、プログラミング言語を指定することです。
ChatGPTはさまざまなプログラミング言語に対応しています。そして、有名なプログラミング言語は同じ概念や機能など共通する点も多いです。例えば、Javaにはオブジェクト指向という概念が取り入られていますが、それはC#なども同様になります。また、メソッドや変数、条件分岐やループ処理などもあらゆる言語で使われているため、質問するときにプログラミング言語を指定しないとChatGPTはどのような言語で返答すればいいのかわからなくなります。
『Javaのメソッドについて教えてください』というようにプログラミング言語を指定することで、思い通りの回答を得られる可能性が高くなるでしょう。
状況に応じた情報を与える
4つ目のコツは、状況に応じて適切な情報をChatGPTに与えることです。
現在、プログラミング言語を使用するときは、単体で用いられることは少なくなっています。例えば、ライブラリが使用されたり、フレームワークが活用されたりすることが多いです。
どのようなライブラリやフレームワークを使っているのかもChatGPTに説明することで、ChatGPTが開発環境を理解できるため、そのような関連した情報も教えるとイメージ通りの回答を得やすくなるでしょう。
ChatGPTでプログラミングをする際の注意点
ChatGPTをプログラミングの勉強に活用することで、数多くのメリットがありますが、注意点もいくつか存在します。具体的にどのような点に気を付けて使えばいいのか解説しますので、ぜひ参考にしてください。
個人情報には注意する
ChatGPTに質問をするとき、使用するテキストの中に個人情報を含めるのは避けなければなりません。ChatGPTはユーザーからの質問に対しても学習しているため、個人情報を送信してしまうとそれが記録される可能性があります。そのため、個人情報などは入力せずにインターネットに公開しても問題ない内容に留めておくのがおすすめです。
発せられるテキストはすべて正確とは限らない
ChatGPTは自然言語処理能力が高く、まるで人間のように回答してくれるAIチャットボットですが、生成されるテキストがすべて正しいとは限りません。
ChatGPTは、記録されている情報の範囲内で回答しますが、その情報自体が間違っているケースもあります。プログラミングに関する質問であれば、大きな間違いを引き起こすことは少ないです。しかし、正確性は担保されませんので、ChatGPTのみで学習するのではなく、リファレンスなども活用するようにしてください。
新しい情報に対応することができない
ChatGPTは新しい情報に対応することはできません。
プログラミング言語はバージョンによって言語の仕様が変わることがあります。ChatGPTはプログラミング言語の最新バージョンに対応していないケースもあるため、適切な回答を得られないこともあるでしょう。
また、ChatGPTは2021年9月以降の情報を保有していないため、それ以降に登場したプログラミング言語やフレームワークの情報を聞いてもわからない旨の回答が返ってきます。
まとめ
今回は、ChatGPTでプログラミングを勉強する際の具体的な方法やメリット、注意点などについて解説しました。ChatGPTは無料で利用することができ、数多くのプログラミング言語に対応しているため、勉強する際に活用するのがおすすめです。
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