ChatGPTは、日本で有名なAIチャットボットです。人間が質問した内容を対話形式で回答し、まるで人間が話しているかのようなテキストを取得することができます。また、精度が高いのにもかかわらず無料なため、さまざまなシーンで活用されています。
例えば、カスタマーサポートです。ChatGPTを開発したOpenAIはAPIを公開しており、ChatGPTの機能をシステム内に搭載することができます。そのため、自動応答システムとして24時間365日対応できるカスタマーサポートを提供する際に活用されることも多いです。
身近な場面としては、英語学習にも使われています。元々、ChatGPTは米国で開発されたチャットボットになるため、英語が得意です。うまく利用すれば、英語学習の効率を大幅に向上させることができるため、語学学習にChatGPTの利用を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はChatGPTを活用した英語学習方法や注意点について詳しく解説します。
目次
ChatGPTの基本概要や始め方
ChatGPTとは、OpenAIが開発した対話型AIです。まるで人間であるかのように、私たちの質問に回答してくれます。
膨大なデータソースの中から必要な情報を検索するため、幅広い範囲のテーマに対応することが可能です。例えば、言葉の意味などの一般的な質問はもちろんのこと、プログラミングを記述してもらえたり、複雑な数式を書かせたりすることもできます。非常に優れたAIチャットボットであり、世界中から注目を集めている対話型AIです。
ChatGPTの使い方は、こちらの公式サイトにアクセスして会員登録をすれば、誰でも使用できます。さらに詳しいChatGPTの概要や始め方について詳しく知りたい方は、『ChatGPTとは?便利な使い方や使用上の注意点も解説』を参照してください。
ChatGPTを活用した英語学習方法9選
ChatGPTは、英語学習に活用できることでも知られています。うまく利用すれば、英語学習を効率的に進めることができるようになるので、ぜひ参考にしてください。
読んだ文章から単語集を作成
ChatGPTは、読んだ英文から単語集を作成してもらうことができます。
英文を読んでいるときにわからない単語が登場することは珍しくありません。意味を調べずにわからないままの状態にしておくと次にその単語が出てきたときも再び読むことができないため、学習効率が悪くなってしまいます。
しかし、わからない単語が多い場合、すべての単語に辞書を引かなければなりません。とても時間がかかる作業になるため、スムーズに英語学習を進めることは難しくなります。
ChatGPTを使えば、英文から覚えるべき単語を列挙してもらうことが可能です。例えば、『下記の英文から覚えるべき単語を列挙し、日本語訳も表示してください。』と入力したあとに、読んだ英文を入力します。
すると以下のように、覚えるべき単語リストを表示してくれます。
このように、ChatGPTを活用すれば、覚えるべきすべての単語に辞書を引く必要がありません。また、単語集も作りやすいので、効率的に英語学習を進められます。
覚えたい単語からストーリーを作成
英語学習において、単語を覚えることは非常に重要です。インプットされている単語の数が少ないと読める英文が限られてしまうため、良い点数をたたき出すことは難しいでしょう。
しかし、英単語を一つ一つ暗記しようと思ってもなかなか覚えられないという人は多いのではないでしょうか?単語はストーリーにして覚えることで、効率的に暗記することができます。そして、覚えたい英単語を使ったストーリーを作ってくれるのがChatGPTです。
例えば、下記のような単語を覚えたいとします。
- secure
- lifetimes
- arms control
- adviser
- abolishing
- symbolism
- legacy
- devastating
そして、この単語を使用して英文を作ってくださいという指示を出すと、下記のように英文を表示してもらうことが可能です。
自分の知識レベルに合った学習動画を紹介してもらう
ChatGPTを活用すれば、自分の知識レベルにあった動画を紹介してもらうことができます。
例えば、『英語中級者におすすめのYouTubeチャンネルを紹介してください。』と指示を出すと、下記のように英語学習に使える動画を紹介してもらうことが可能です。
英語上達のために、動画を見ようと思ってもなかなか自分の知識レベルに合ったものを見つけることはできないことがあります。自分よりもレベルの低い動画は、英語を上達させることができず、逆に高すぎるものは、理解ができないため、動画を視聴しても効果を得ることはできません。しかし、動画のサムネイルやタイトルを見ただけで自分のレベルに適した動画かどうか判断することは難しいでしょう。
一方、ChatGPTなら自分の知識レベルが初級・中級というように指定するだけで、それに合ったYouTubeチャンネルを紹介してもらえます。動画を探す手間が省けるので非常に便利です。
英語を要約してもらう
ChatGPTは英文を要約することもできます。これにより、学習者は要約するスキルを養うことができます。
要約のスキルは、リスニング問題を解く際に有効です。なぜなら、リスニング問題には話の大筋をつかまないと答えられない問題が多いため、要約する力が必要になってくるからです。また、要約する力を養うことで、海外の情報を効率的に集められるようになります。
ChatGPTを活用すれば、どのように英文を要約するのかを知ることができたり、情報収集を素早く行えたりするので非常に便利です。
ChatGPTに英語講師となってもらい会話をする
ChatGPTに英語講師になってもらい、チャットを交わすこともできます。
はじめに、『あなたは英語の講師です。そして、私は学習者です。私と会話をしてください。そして会話が続くようにしてください。』というプロンプトを打ち込むと、テキストで英会話が行えます。間違えた部分があると指摘してもらえたり、訂正してもらえたりするので、学習に役立てることができるでしょう。
ChatGPTはAIチャットなので、気を遣ったり、恥ずかしさを感じたりする必要がありません。通常の英会話レッスンの場合、ネイティブが直接対話をするため、気を遣いすぎて話せなくなることもありますが、ChatGPTならそのような心配はないでしょう。また、時間制限などもないため、ゆっくりと考えながら英会話を楽しむことができます。さらに、AIチャットボットなため、気を遣うことなく何度も同じことを聞くことも可能です。
英語の文章を添削してもらう
ChatGPTを活用すれば、英語の文章を添削してもらうことができます。
例えば、『下記の文章を添削してください。』と指示を出し、そのあとに自分が書いた英文を貼り付けます。そうすると、下記の画像のように、添削結果を表示させることが可能です。
英文を添削してもらうことで、不適切な表現や文法のミスを指摘してもらうことができます。また、その文章に使うべき適切な単語を学ぶことができるため、単語の使い方がよりネイティブに近づけられます。さらに、添削を受けることで、自身の英文を客観的に評価してもらうことが可能です。
実際に、英語の添削をしてもらう場合、通信教育講座などを利用したり、塾に通ったりしなければなりません。しかし、ChatGPTなら無料で添削をしてもらうことができるため、活用すれば英語学習効率が大幅に向上するでしょう。
英語を翻訳してもらう
ChatGPTは、英語を翻訳することも可能なため、英文の意味がわからないときに活用すれば、素早く日本語訳を確認することができます。
基本的に、参考書などは英文だけでなく、翻訳も書かれているため、改めて何かのサービスを利用し、翻訳してもらう必要はありません。しかし、Webに掲載されている英文を読むときや英字新聞を読むときなどは、日本語の翻訳がないため、それを読んだあとに自分の解釈が正しいかどうかを知ることはできません。このようなシーンで、ChatGPTの翻訳を活用することができます。
無料で利用できる翻訳サービスは、決してChatGPTだけではありません。例えば、Google翻訳などさまざまなサービスがあります。しかし、ChatGPTは翻訳精度が非常に高く、日本語訳が読みやすいです。また、翻訳後にわからないことをそのまますぐに聞くことができるので、学習効率を飛躍的にアップさせられるでしょう。
TOEIC対策のために問題を作成してもらう
TOEIC対策のために英語学習を行う人も多いのではないでしょうか?ChatGPTならTOEIC対策の問題を作成してもらうことも可能です。例えば、『TOEIC対策のために穴埋め問題を作成してください。』という指示を出すと、下記の画像のようにTOEIC対策のための穴埋め問題を作成してもらえます。
もちろん、TOEIC対策に限らずそのほかの試験の対策にも対応しているため、それに合った問題を作ってもらうことも可能です。
試験対策に取り組んでいるとき、問題集を解くことが多いですが、1回解いてしまうと答えを覚えてしまうため、新しい問題を解きたいと思う機会も少なくないでしょう。ChatGPTならそのような要望に対して応えてくれるため、次々と新しい問題に挑戦したい方にとって非常に便利なAIチャットボットです。
TOEIC対策のための頻出単語を挙げてもらう
ChatGPTは、特定の試験に頻出する単語を挙げてもらうこともできます。
例えば、『TOEIC対策の頻出単語を列挙してください。』という命令を出すと、下記のように頻出単語を挙げてくれます。
TOEIC対策において具体的に重要な単語は何かをしっかりと答えてくれるため、優先的に覚えなければならない単語がわかります。また、覚えるべき単語に見落としがないかも確認することができるため、見直しや単語力をテストする際にも活用することが可能です。
英語学習にChatGPTを活かす際の注意点
このように、ChatGPTは英語学習のときに、十分に活用することができます。しかし、いくつかの注意点もあるので、これから活用を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
最新の情報に対応していない
1つ目の注意点は、最新情報に対応していない点です。
ChatGPTは2021年9月までの情報をもとに回答を生成しています。つまり、2023年9月以降の情報に関しては保有していないため、ChatGPTに聞いても返答を得ることはできません。例えば、『TOEIC対策におすすめの最新の参考書を教えてください。』とChatGPTに命令を出すと、『2021年9月までの情報しか保有していない』という旨の回答が返ってきます。
2021年9月以降の情報が欲しいとき、ChatGPTを使用することは難しいため、BingAIやBardなどを使用するのがおすすめです。
正確性を担保することができない
2つ目の注意点は、正確性を担保することができないという点です。
ChatGPTは、大量のデータを学習しているAIチャットボットです。一般的に正確な情報を提供できるように設計されていますが、情報の正確性を保証することはしていません。そのため、間違った情報が提供されるケースもあります。
例えば、前述した通り、ChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないため、最新の情報を含んだ回答を得たい場合、それは正確な情報ではない可能性があります。また、ChatGPTは人間の言語パターンや文脈を学習することで回答を生成しますが、学習した情報自体に誤りがあると、間違った情報をそのまま提供してしまう恐れもあるでしょう。
英語学習においてChatGPTを使用する場合、ChatGPTの回答をインプットするという方も多いです。しかし、情報が誤りである場合、間違ったままインプットしてしまう恐れもあるため、正解だと思って回答した問題が実は誤った回答であるというケースもあるかもしれません。
そのため、ChatGPTを活用して英語学習をするときは、ChatGPTの情報だけを鵜呑みにするのではなく、参考書や辞書などさまざまなコンテンツを活用して学習に取り組むのがおすすめです。
まとめ
今回は、ChatGPTを活用した英語学習方法や注意点について詳しく解説しました。ChatGPTは高性能なAIチャットボットであり、英語学習にうまく活用すれば、学習効率を大幅に向上させることができます。そのため、英語を勉強したい人は、ぜひ活用するのがおすすめです。
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