こんにちは。株式会社クラウドシード、システム開発部です。
IT導入補助金は、ITツールの導入にかかる経費の一部を国が補助してくれる制度のことで現在多くの企業に活用されています。本来かかる経費の大部分を節約できる、原則返済不要などさまざまなメリットがあるため、中小企業にとって非常に魅力的な制度です。
しかし、IT導入補助金の申請にはいくつか注意点があります。知らずに申請してしまうと間違った手順でシステムを導入してしまい補助対象外になってしまったり、資金繰りに苦しんだりする可能性があります。
今回は、IT導入補助金の注意点についてわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
IT導入補助金に関する5つの注意点
IT導入補助金の注意点は大まかにわけて5つです。それぞれの注意点について詳しく解説しますので、下記の内容を参考に申請手続きを進めてください。
注意点①：登録されているITツールを選ぶこと
1つ目は、登録されているITツールを選択することです。
この補助金はすべてのITツールに対して補助されるわけではありません。支援事業者として認定されているベンダーのシステム導入に対して一定の補助を受けられる制度です。そのため、契約する前に認定を受けた補助事業者かどうかを確認する必要があります。
注意点②：余裕を持ったスケジュールで申請手続きを進める
2つ目は、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることです。
募集期間は、1次締切分、2次締切分というように段階的に設けられています。短期間で交付決定を受けるためには、直近の締め切りに間に合うように手続きを進めなければなりません。そのため、できるだけ早い段階から準備に取り掛かるなど、スケジュールに余裕を持つことが重要です。
また、手続きには時間がかかります。まず、申請手続きをする前にGビズIDプライムのアカウントを取得する必要があります。GビズIDプライムアカウントのID発行までに2週間程度かかるため、早めに申請手続きを進めるのがおすすめです。
その後、交付申請に必要な書類をIT導入支援事業者と共同で作成・提出する流れになります。印鑑登録証明書など必要な書類も準備しなければならないため、スケジュールには余裕を持つようにしましょう。
注意点③：申請すれば必ず採択されるわけではない
3つ目は、申請すれば採択が保証されるわけではないという点です。
例えば、下記のような場合は不採択になる可能性が高くなります。
- 要件を満たしていない
- 申請情報に不備がある
- 書類の不備
- 審査項目を満たしていない
また、IT導入補助金の採択選考には、加点項目と減点項目が設けられています。
加点項目がある場合、採択が有利に働き、逆に減点項目がある業者には不利に働きます。加点項目を増やすことで採択されやすくなるので、申請前に該当するかどうか確認するといいでしょう。
注意点④： 交付決定後に契約をすること
4つ目は、交付決定後にシステム開発会社と契約を結ぶことです。
IT導入補助金が交付決定する前に、ITツールを購入したり、システム開発会社と契約を結んだりすると補助金交付対象外になります。契約・購入後に申請をしてもIT導入補助金を受けることはできませんので、注意が必要です。
IT導入補助金を申請する方は、必ず先に申請を行い、交付決定を受けた上で契約を結んだり、ITツールを購入したりするようにしてください。
注意点⑤：給付までに時間がかかる
5つ目の注意点は、給付までに時間がかかることです。
IT導入補助金の交付が決定するとシステム開発会社と契約し、代金を支払ったあとに事業実施報告をします。そして、その報告後に補助金が支給される流れです。大まかなフローは下記にわかりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
① 交付決定
② システム開発支援事業者と契約
③ 代金の支払い
④ 事業実施報告
➄ 補助金の支給
つまり、IT導入補助金を利用する場合でもシステム契約時に業者へ全額支払わなければなりません。通常枠のA類型なら30～150万円未満、B類型なら150～450万円の補助金はおおよそ半年、1年後に補助されます。これらの資金を自社で準備できないという方は、融資を利用するなどの対策が必要になります。
まとめ
今回は、IT導入補助金の注意点についてわかりやすく解説しました。注意点を理解することで、補助金申請の準備がスムーズになるので、しっかり確認しておくのがおすすめです。
また、株式会社クラウドシードではIT導入補助金支援事業者として『クラウドシードECサイト』をITツールとして登録しております。IT導入補助金を利用してECサイトの構築をご検討の方は、以下から弊社までお気軽にお問い合わせください。
