システム開発を外注する際に、「ウォーターフォール型」などの開発手法に関する用語を耳にする方も多いでしょう。
システム開発手法は数多く存在し、それぞれに特徴や向いているシステム開発要件が異なります。
この記事では、よく活用されるシステム開発手法4つの特徴と向いているシステム開発を解説していきます。
ぜひ、最後まで読んでシステム開発を外注する際の参考にしてみてください。
目次
システム開発にはどのような手法があるの?
システム開発には、さまざま手法があり、プロジェクト内容や開発するシステム要件に応じて適切な手法を選ぶ必要があります。
今回は、数あるシステム開発手法の中から以下の4つを紹介していきます。
- ・ウォーターフォール型
- ・プロトタイプ型
- ・アジャイル型
- ・スパイラル型
ぜひ、それぞれの開発手法の特徴や向いているプロジェクト・システム開発につい注目してご覧ください。
ウォーターフォール型
「滝」を意味する英単語のウォーターフォール型は、滝水が上から下へと流れるように決められた工程を順番通りに開発していく手法です。
数多くあるシステム開発手法の中でも、日本で最も活用されており安定した開発が可能という特徴があります。
システム開発からリリースまでの流れは、以下の通りです。
- 1.要件定義
- 2.設計
- 3.構築
- 4.テスト
- 5.リリース
基本的には、上流の工程を100%達成してから、次の工程へと移るため前の工程に戻ることは想定されていません。そのため、仕様変更には対応しにくいデメリットもあります。
ウォーターフォール型は、機能・予算・納期が明確に決まっているプロジェクトに向いており、銀行や公的機関などの大規模な業務システムの開発にも最適と言えます。
プロトタイプ型
プロトタイプ型は、「試作品」を作成しながら開発を進めていく手法になります。前述したウォーターフォール型のデメリットでもある、前の工程に戻れない点を改良した開発手法とも言えます。
システム開発からリリースまでの流れは、以下の通りです。
- 1.試作品の開発
- 2.テスト・レビュー
- 3.試作品の修正
- 4.本開発
- 5.リリース
プロトタイプ型は試作品を開発し、テストと修正を繰り返すことが最大の特徴になります。
また、設計図を厳密に作らずに開発を開始することも特徴の一つであり、前例のないWebアプリケーションやシステム開発に向いています。
プロトタイプ型は、作りながら発注者と開発者がより良いシステムを探り開発していくため、コミュニケーションや全体管理が行いやすい小〜中規模のプロジェクトが特におすすめです。
アジャイル型
「素早い」を意味する英単語のアジャイル型は、スピード重視の開発手法になります。アジャイル型は、機能ごとに小さく開発しては、修正を繰り返すのが最大の特徴です。
システム開発からリリースまでの流れは、以下の通りです。
- 1.計画
- 2.設計
- 3.実装
- 4.テスト
- 5.リリース
アジャイル型は、上記1〜6の工程を1つのサイクルとして「反復」を意味する英単語で「イテレーション」と呼びます。システム開発業界では、よく耳にする言葉なので合わせて覚えておきましょう。
イテレーションでは、まず基本機能のみを開発し、発注者やユーザーに使ってもらった感想を集め修正を繰り返していきます。
小さく開発して修正を繰り返す特徴であるため、市場の反応に合わせて成長を図るECサイトやサービスなどで使用するシステム開発に向いています。
スパイラル型
「ループ線」を意味する英単語のスパイラル型は、設計〜改善までの工程を1つのサイクルとして、ループ線を描くようにサイクルを繰り返していきます。
開発工程を繰り返すことで、柔軟に仕様変更にも対応でき、結果的に成果物の完成度を高められることが最大の特徴です。
システム開発からリリースまでの流れは、以下の通りです。
- 1.要件定義
- 2.設計
- 3.構築
- 4.テスト
- 5.評価
- 6.改善
スパイラル型は、先述したウォーターフォール型とアジャイル型の良いところを合わせた開発手法であるため、高品質を求めるシステムや途中で仕様変更の可能性があるプロジェクトに向いています。
まとめ
今回は、システム開発における開発手法について以下の4種類を紹介してきました。最後にそれぞれの特徴と、向いているシステム開発を一覧表で確認していきましょう。
ぜひ、上記の表も参考にしながら、開発したいシステムやプロジェクト内容に合わせた開発手法を選択したり、外注してみてください。
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