AIを活用したWeb制作ツール7選|用途別の選び方と導入前の確認事項
AIを使うと、Webサイトの構成案、デザインの初稿、文章や画像の案を短時間で作れます。ただし「AIが作ったので、そのまま事業用サイトとして公開できる」とは限りません。問い合わせフォーム、独自ドメイン、検索での見え方、アクセシビリティ、データの扱い、公開後の更新まで確認して選ぶ必要があります。この記事では、2026年9月26日時点で各社の公式ページから提供を確認できた7製品を、用途別に整理します。実機で全製品の出力品質を比較した結果ではありません。
AIでWeb制作のどこまでできるか
現在のAIサイトビルダーには、事業内容を入力してページ構成と文案を作るもの、テンプレートを調整するもの、コード編集やWordPress運用と組み合わせるものがあります。初稿の作成には役立ちますが、商品・サービスの正確な説明、法務・権利確認、フォームの受付、計測、運用責任まで自動的に解決するわけではありません。
まず「公開するものは一時的なキャンペーンページか、長く運用する企業サイトか」「自社で編集するか」「既存システム・顧客データと連携するか」を決めます。そこから必要な機能と移行可能性を比較すると、生成速度だけで選ぶ失敗を避けやすくなります。
AIを活用したWeb制作ツール7選
以下は公式に案内されている機能の概要です。料金、無料枠、言語対応、商用利用条件は変わるため、契約前に各公式サイトで確認してください。
Wix:ページ制作と公開後の運用を一つの基盤で行う
WixのAI Website Builderは、事業内容や目的を入力してサイトの構造や文案の初稿を作り、エディターで細部を編集できる方式です。公開後も同一基盤で更新したい場合の候補になります。旧Wix ADIと現行AIビルダーを同一機能として扱わず、利用するエディターと契約プランを確認してください。
Appy Pie:ノーコードでサイト案を作成する
Appy PieのAI Website Builderは、作りたいサイトを文章で説明して初稿を生成するサービスです。アプリ制作など別製品も提供しているため、「Webサイト」と「アプリ」で必要な契約や公開先を分けて確認します。
10Web:WordPressを前提にサイトを生成・編集する
10Webの公式ヘルプでは、事業内容などを入力してAIでサイトを生成し、後から編集する手順を案内しています。WordPressを運用基盤にしたい場合は、利用するテーマやプラグイン、ホスティング、移行・保守の責任範囲も確認します。
Durable:小規模事業のサイト初稿を素早く作る
DurableのAI Website Builderは、事業情報からサイトの初稿を作成し、ドラッグ操作等で修正できます。短時間で案を見たい場合に向きますが、企業固有の業務要件、データ移行、外部連携、検索成果まで保証するものではありません。
TeleportHQ:デザイン調整と開発作業を併用する
TeleportHQはAIによるレイアウト案とドラッグ操作による調整を組み合わせるローコード系の製品です。制作担当者がデザインやコードを後から調整したい場合に、生成物の編集・書き出し・公開方法を確認する候補です。
Kleap:文章からサイトを作り、公開・編集まで進める
KleapのAI Website Builderは自然文でサイト案を作り、プレビューと修正を経て公開できると案内しています。独自ドメイン、コードの持ち出し、フォームやデータ連携が必要なら、対象プランと実際の出力を確認してください。
Gamma:資料とWebページの作成を行き来する
Gammaはプレゼンテーション・文書・Webページの作成に対応しています。説明資料や簡易ページを早く形にしたい場合に比較できますが、複雑な業務システムや長期的な企業サイト運用と同じ用途ではありません。公開形態、独自ドメイン、編集権限を確認します。
旧記事掲載のHocoosについて:公式の終了案内で2026年4月23日の提供終了が告知されています。現在の導入候補としては掲載しません。
ツールを選ぶ前に確認する6項目
- 目的:告知用の1ページか、企業サイト・EC・会員機能を含むか。
- 編集と権限:担当者が文案・画像を修正できるか、承認フローや複数人の管理ができるか。
- 公開・移行:独自ドメイン、既存URLの維持、記事・画像・コードの持ち出しが必要か。
- 問い合わせと計測:フォームの受付先、送信成功判定、GA4などの計測、個人情報の扱いを確認できるか。
- 品質:スマートフォン表示、読みやすさ、表示速度、検索結果のタイトルや説明を公開前に検証できるか。
- 総費用:利用料だけでなく、制作・確認・移行・保守の作業も含めて比較する。
AI生成は初稿を速く作れても、公開後の成果は検索需要、内容、導線、保守体制に左右されます。ツールを選ぶ際は、同じ架空の事業概要で試作し、ページ構成、編集可能な範囲、モバイル表示、出力・移行を比較すると判断しやすくなります。実在顧客の機密情報は試用環境に入力しないでください。
AIツールで作るか、個別にWeb制作を依頼するか
更新項目が少ない案内ページなら、AIビルダーを自社で試す価値があります。一方、既存サイトの移行、複雑な問い合わせ導線、会員機能、業務システム連携、細かなデザイン管理が必要な場合は、生成画面の便利さだけで判断できません。現行サイトのURL、データ、運用担当、必要な連携を整理して方式を決めます。
ツールの選定を含め、既存サイトの改修やWeb制作の進め方を相談したい場合は、クラウドシードのWebサイト制作・改善の相談内容をご確認ください。実現可否や対応範囲は現状と要件を確認して判断します。