「ニアショア開発って何？」
「オフショア開発との違いは？」
システム開発を外注する際に耳にする、ニアショア開発についてこのような疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで本記事では、ニアショア開発の概要やオフショア開発との違いについて紹介しながら、メリットや向いているプロジェクトについて解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
ニアショア開発とは
ニアショア開発は、「near（近い）」と「shore（岸）」の単語を合わせた言葉で、システム開発においては日本国内の地方企業へ外注することを意味します。
例えば、都市部にある企業が地方企業にシステム開発を外注することが、ニアショア開発に該当します。
国際情勢が不安定な近年、国内企業だけでシステム開発を完結できるとあって、ニアショア開発は注目を集めているのです。
ニアショア開発とオフショア開発の違い
ニアショア開発とよく似た言葉に「オフショア開発」があります。オフショア開発は、「off（離れている）」と「shore（岸）」を合わせた言葉で、海外企業へシステム開発を外注することを意味します。
つまり、国内だけでシステム開発を完結させるニアショア開発の対義語にあたります。
オフショア開発は、海外企業へシステム開発を外注するため国内よりも優れたエンジニアや開発実績の多い企業へ依頼できるメリットがあります。
一方で、国際情勢に左右されたりコミュニケーションコストがかかったりなどのデメリットも多く存在します。
ニアショア開発のメリット
国内だけでシステム開発を完結できるニアショア開発には、多くのメリットがあります。今回は特に魅力的なメリットを3つ紹介します。
- ・開発コストが抑えられる
- ・国際情勢に影響されない
- ・密なコミュニケーションが図れる
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
開発コストを抑えられる
ニアショア開発の特徴でもある、国内の地方企業へ外注することにより開発コストが抑えられます。
地方は、都市部と比較して最低賃金が安いため、都市部のシステム開発企業へ依頼するよりもコストが安くなるのです。
開発コストが安いからと言って、システムの品質が悪いということはないので安心できるでしょう。
国際情勢に影響されない
国内の企業にシステム開発を外注し全ての作業が国内だけで完結するため、外国企業のように国際情勢やデモ、為替の変動に影響を受けません。
一方で、オフショア開発は外国の企業へシステム開発を外注するため国際情勢などに影響されやすく、開発コストが変動したりシステム開発自体ができなくなったりする場合もあるので覚えておきましょう。
密なコミュニケーションが図れる
ニアショア開発は国内企業へ外注するため、エンジニアも日本人もしくは日本語を話せる外国人であることが多いです。
そのため、システム開発の打ち合わせなどを日本語で行えるメリットがあります。システム開発では英語だと伝わりにくい微妙なニュアンスも多くあるため、日本語できちんと伝えられることで、品質が高まりコミュニケーションコストも抑えられます。
また、トラブルが発生しても国内の企業であれば直接赴いて対応できるのもメリットと言えるでしょう。
ニアショア開発に向いているプロジェクト
魅力的なメリットの多いニアショア開発は、どのような開発プロジェクトに向いているのか見ていきましょう。
ニアショア開発は以下の目的を持ったプロジェクトに特に向いています。
- ・高い品質を求める
- ・コミュニケーションコストを下げたい
- ・社内のリソース不足を補いたい
- ・開発コストを抑えたい
これまでに紹介したニアショア開発のメリットにもあるとおり、国内の地方企業に外注することにより、システムの品質は担保されたまま開発コストやコミュニケーションコストが抑えられます。
また、社内の人材が不足していたり、開発に適した人材がいなかったりする場合にもニアショア開発はおすすめです。
まとめ
今回は、システム開発でよく耳にする「ニアショア開発」の特徴とメリット、向いているプロジェクトについて解説してきました。
ニアショア開発は、国内の地方や近場のシステム開発企業へ外注することを指します。対義語としては、海外企業へ外注する「オフショア開発」があります。
ニアショア開発は、都市部よりも開発コストが安い企業へ外注でき、日本語でのコミュニケーションが取れたり国際情勢に左右されたりしない点がメリットとして挙げられます。
そのため、品質を保ちながらも開発コストやコミュニケーションコストを抑えたいプロジェクトに向いています。
ぜひ、今回の記事を参考にシステム開発を依頼してみてはいかがでしょうか。
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